
ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル H・S
留学形態: 企業派遣(化学)
出身大学: 神戸大学 工学部・大学院工学研究科(応用化学専攻)
専攻 : Accelerated MBA
海外経験: 国際学会の参加、海外旅行
◼️Why MBA
私は理系出身で博士課程を修了し、企業では研究開発・新規事業開発・投資評価・労使関係など多様な業務に携わってきました。その中で、経営企画や人事など経営側と議論する機会が増え、ビジネスの共通言語としてのMBA教育を体系的に学ぶ必要性を強く感じるようになりました。これからの企業は、多少の凸凹があってもグローバル連携がさらに深化していくと考えており、異文化環境の中で経営を学ぶことが自分にとって不可欠だと判断しました。
◼️1年制MBAを選んだ理由と、行き先をピッツバーグに決めた背景
1年制MBAと言えばイギリスが一般的ですが、近年、家族帯同ビザの発給が停止されてしまい、家族での留学が現実的ではなくなりました。そこで視野を世界に広げ、ヨーロッパ、アジア、北米の1年制プログラムを徹底的に調べました。その結果、家族帯同が可能、1年制でありながら実践的なカリキュラム、費用面も他校に比べて非常にアフォーダブル、治安・教育環境が良い都市ピッツバーグ、という点が決め手となり、University of Pittsburgh Katz Graduate School of Business (Katz) を選びました。QSのMBA留学フェア(東京)でKatzの日本人リクルートを担当する同窓会本部・日本代表、および、アドミッションのアソシエイト・ディレクターとも直接話し、学生同士の協力的な雰囲気やインターナショナルで開放的なカルチャーに魅力を感じたことも大きかったです。
◼️英語力の壁と、2年間の独学
私は理系バックグラウンドということもあり、最大の壁は英語でした。留学を決意した時点のスコアはTOEFL:65、IELTS:5.5でした。そこから 約2年間、仕事・子育てと並行して独学で学習を継続し、最終的にはTOEFL:85超え、IELTS:6.5達成まで伸ばすことができました。忙しい日々の中での独学は容易ではありませんでしたが、英語力を自分の「武器」にする過程そのものが、自信につながりました。そしてオンライン面接を経て、ついに合格通知を受け取ることができました。
◼️実際に住んでみたピッツバーグ
ピッツバーグは住みやすい街だと聞いていましたが、想像以上に快適で、時折アメリカにいることを忘れるほどです。医療・教育水準が高く、物価が比較的落ち着いている、譲り合いの文化が強い、自然が多く、子育てしやすい、子どもたちもすぐに環境に慣れ、安心して学校に通っています。ニューヨークやワシントンにも多少時間はかかりますが、車で行ける範囲です。
私自身も、学業と子育てを無理なく両立できており、1年制MBAのハードなスケジュールでも、家族と共に前向きに乗り越えられています。
◼️最後に:これからMBAを目指す方へ
MBA留学は、準備も学費も決して楽ではありません。特に私の留学のタイミングでは移民規制に関する各国の動向が流動的であり、それによる苦労もありました。しかし私は、キャリアの方向性を広げたい、異文化の中で自分を鍛えたい、経営の共通言語を身につけたい、という思いを原動力に、2年間の準備を続け、家族と共に新しい挑戦を始めることができました。
ピッツバーグ大学は、家族帯同・1年制・実践的な教育・費用面のバランスが非常に優れており、同じ境遇の方には心からおすすめできるプログラムです。