ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル Y・H
留学形態:企業派遣(電力)
出身大学:早稲田大学 商学部
専攻 :マーケティング、ストラテジー
海外経験:海外旅行程度
・Why MBA
私の会社が属する業界や取り巻く環境が変化し、厳しい経営状況に陥っている現状を踏まえ、会社が長く存続していくにはどうすべきか、その中で自分は何をなすべきかを考えたとき、経営に関する知識を普段の仕事とは異なる海外というステージで刺激を受けながら学びたいと思ったのがきっかけです。
・Why Katz
他の学生と深い関係を築きやすいスモールスクールである点、チームワークを重視するコラボレイティブな雰囲気であることが決め手でした。また、多くの地元企業との繋がりがある点も魅力的でした。また、QS MBA FairおよびAGOS Japanの説明会にて、アラムナイやアドミッションの方々のお話を聞かせていただき、Katzのコラボレイティブな雰囲気を直に感じとることができたことも、Katzを第1志望校にした大きな決め手となりました。
・受験プロセス
海外留学や英語での仕事経験はなく、また社内選考の時期も遅く、勉強の開始がかなり遅かったと思います。時間のない中でなんとか時間を捻出し、出願に必要な最低限のスコアは確保しましたが、時間不足の感が否めず、正直なところ満足の行く結果を残せたとは言えません。
2016年 9月 社内公募に応募
1回目のTOEFL受験で64点
2016年10月 社内候補生に選ばれる
QS MBA Fairへ参加
Agos JapanでのKatz説明会へ参加
2016年11月 レジュメ・エッセイ作成開始
1回目のGMAT受験で550点
2016年12月 2回目のGMAT受験で570点(出願スコア)
Katz同窓とのインタビュー
2017年 1月 7回目のTOEFL受験で82点(出願スコア)
Katz出願
2017年 2月 Katz Admissionsとのインタビュー(スカイプ)、合格
・TOEFL
TOEFLのスコアメイクに最も苦労しました。TOEICとは比べ物にならないほど難しく、なかなかスコアが上がらず、かなりストレスを感じていました。目標点をなかなか超えられず精神的にきつかったです。10月中旬から11月にかけて、駿台のプライベートレッスンを受講しました。Readingは独学できそうな感覚があったので、Listening、Speakingを中心に、Writingの添削もしてもらいました。
Listeningのスコアがなかなか伸びず、とても苦労しました。ListeningができないとSpeakingやWritingにも影響することもあり、TOEFL勉強時間の大半をListeningに割きました。TOEFLだけでなく、渡米後にもListening力が足りないと授業についていけなくなるので、しっかりと勉強しておく必要があると思います。
・GMAT
個人的な感覚ではVerbalを独学で勉強し高得点を取るのはかなり難しいと思います。一方、Mathは独学で十分に高い得点を出すことが可能だと思います。なお、AWAは全く対策していません。使用した参考書は公式問題集です。しかしながらTOEFLのスコアメイクに苦戦し、そちらに重点をおいていたため、あまり時間を割けなかったのが実情です。初回スコアから点数を大きく伸ばすことはできませんでした。
Verbalについても駿台のプライベートレッスンを利用しました。独学でやるより、予備校等でやり方を覚えてから公式問題集を解いていくのが近道だと思います。Reading Comprehension(RC)については、英文の内容がわからないレベルに難しいので、全く対策しませんでした。2~3ヶ月でできるようになるようなレベルではないと思います。
Mathは中学、高校初級レベルの数学問題なので、対策すれば高いスコアが取れると思います。むしろ、Verbalで高いスコアをとるのが難しいので、Mathでスコアを稼ぐ必要があります。公式問題集を一通り解き、間違った問題をやり直すことで、48~50点は狙えるのではないかと思います。事前に数学用語を英語で何というのかを調べておくと取り掛かりやすいかもしれません。(GMATのMath頻出用語一覧のようなものがネットにあると思います。)
・レジュメ・エッセイ作成
レジュメ、エッセイについては予備校のカウンセラーと内容をよく相談しました。レジュメは自分の職務経験のなかで達成したことを明確に記載することが大事だと思います。エッセイについては、まず汎用性の高い基本となるエッセイをカウンセラーと相談して作成しました。私の場合は最終的に1校しか受験しませんでしたが、複数校受験する場合は、作ったエッセイを再構成して使う予定でした。推薦状は自分のことをよく知っている人に書いてもらうほうが良いと思ったので、以前の上司にお願いしました。内容は自分で考え、その方に説明し、サインをもらいました。
・インタビュー
MBAのアドミッションインタビューで問われる一般的な質問(自己紹介・志望理由・仕事で成し遂げたことなど)について、カウンセラーと相談しながら内容を決めて、内容を暗記しました。予備校が準備してくれたバイリンガルの講師と数回練習し、さらにオンライン英会話で何回か練習しました。
・最後に
厳しい道だとは思っていたMBA受験ですが、思っていた以上にハードでした。限られた時間の中、仕事と並行しながら勉強、受験をしなければならず、精神的にも体力的にも非常に厳しい時期がありました。思うようにスコアが伸びず、精神的にもかなりのプレッシャーを感じ、TOEFLを受験に行くのがかなりのストレスに感じていました。しかしながら、滑り込みではあるもののなんとか合格をつかみ取ることができたことで、今Katzで充実した毎日を送ることができており、MBA受験に挑戦してよかったなと感じています。必ず精神的にきつい時期がくると思いますが、合格後の姿をイメージしながら最後まであきらめず、頑張ってください。