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​イニシャル T・K

留学形態: 企業派遣(不動産)

出身大学: 慶應義塾大学 理工学部
専攻     : ファイナンス、ストラテジー
海外経験: 海外旅行程度
 
・Why MBA
MBA受験を決断したのは社会人5年目の時でしたが、5年間のキャリアを通じて、自分のキャリアゴールが「社長になって企業価値を高めること」に明確に定まったことが一番の要因です。当時、仮に社長になったとして信念を持って舵取りできるか不安になりました。また、MBAホルダーである当時の社長が「迷ったら王道を行け!」と言っていましたが、そもそも「王道」の1割ぐらいしか分からない自分に気づきました。経営のグローバルスタンダードを身に着けたいと思い海外MBAを目指すことに決めました。
 
・Why Katz
昔から協調的な環境を好んできたこともあり、コラボレイティブな校風を持つ学校に興味がありました。コラボレイティブな環境がどうイノベーションに繋がるのか、また逆に問題はないか2年間で体感したいと考えていました。そのため、レクチャーよりもグループワークやキャップストーンの多いKatzのプログラムに魅力を感じました。MBA留学の目的の一つが強いネットワークの構築であったため、教授やクラスメイトと密にコミュニケーションを図ることのできるスモールスクールである点も重視していました。また、妻がいるためピッツバーグの安全な住環境、程よく都会であり程よく田舎である点も決め手になりました。
 
・受験プロセス
中高から英語は苦手でしたが勉強は嫌いではなかったため、なんとかなるだろうという楽観的な気持ちで勉強を開始しました。スコアメイクに苦しみ、2016年の9~12月は所謂IELTS、GMAT、エッセイの3重苦で、人生で最も苦しい4ヶ月でした。
 
2015年10月 社内公募に応募
2015年11月 1回目のTOEFL受験で49
2015年12月 社費候補生に選ばれる(TOEFLの点数は隠しTOEICの点数を申請)
2016年 3月 4回目のTOEFL受験で66、目標の100点は難しいと判断しIELTSへ切り替え
2016年 4月 1回目のIELTS受験でOA5.5
2016年 7月 受験校調査開始
2016年 9月 レジュメ作成開始(日本人カウンセラーと契約)
2016年10月 アゴスでのKatz学校説明会、QS MBA Fair等に参加
2016年11月 エッセイ作成開始(ネイティブカウンセラーと契約)
2016年11月 1回目のGMAT受験で560
2016年12月 2回目のGMAT受験で620(出願スコア)※その後3回受験も更新できず 
2016年12月 11回目のIELTS受験でOA7.0(出願スコア)
2017年 2月 3校キャンパスビジット及びインタビュー、Katz合格
 
・IELTS
前述の通り、12月の11回目の受験でOA7.0(L7.0、R7.5、W6.5、S6.0)を取ることが出来ましたが、恥ずかしながら11月の時点で最高点はOA6.0でした。LとRはAffinity英語学院の内宮先生の授業を受けていました。非常に効率的でプロフェッショナルな授業でした。WとSはAffinity英語学院でCafetalkのKevinという先生を紹介してもらい、オンラインの授業を受講していました。KevinのWriting講座は細かく添削してくれるため特にオススメです。
 
・GMAT
IELTSに苦戦し当初の予定通り勉強時間を割くことが出来なかったため参考にならないかもしれません。理系なのでMathは苦労しませんでしたが、Verbalは非常に苦労しました。RC、SCはAffinity英語学院の内宮先生、CRは同校の飯島先生の授業を受講していました。RCを苦手にしていたため、RCを1問のみ解き(3問ランダムクリック)、CRとSCで得点を稼ぐ戦略でした。この戦略で3回連続620(M50~51、V22~24)が続いたため、5回目の受験ではRCを2問解く戦略に変えましたが、570に下がってしまいました。前者の戦略で600後半を取っている人もいたため、冷静に自分の実力を分析すると最初の戦略を貫くべきだったかと思っています。自己学習はGMAT PrepとOfficial Guideで勉強しました。
 
・エッセイ
まず、日本人カウンセラーとしてAffinity英語学院の佐取先生と契約しました。7月のアゴス・ジャパンMBA夏祭りをきっかけに出願校の検討を始めましたが、スコアメイクが大幅に遅れていたため米国TOP20~50あたりの学校を幅広く見る必要があり効率の悪さは否めませんでした。Katzに関してはQSの説明会、アゴスでの個別説明会、在校生とのSkypeで情報収集し、プログラムと校風を中心に理解を深めました。レジュメとビジョンに関するエッセイは佐取先生に相談しながら完成させました。11月にネイティブカウンセラーとしてJohn Coukeと契約しました。この時点でIELTS6.0、GMAT未受験(Prep最高点550)であったため、こんな状態で本当に受験が出来るのだろうかと悶々としていましたが、Johnはいつも親身に励ましてくれ大変感謝しています。出願候補校は10校程ありましたが、12月末のIELTS7.0、GMAT620という結果を踏まえて出願校はKatzを含む3校に絞り、年末年始に急ピッチで出願準備を進めました。
 
・インタビュー
Johnに模擬面接を10回程実施してもらいました。加えてDMM英会話で講師にレジュメを送り、質問をしてもらうことで練習を重ねました。Johnからは顔がこわい!暗記するな!と言われていたため、自分が英語を話している姿を録画しながら自然なコミュニケーションが出来ているか確認していました。インタビューは3校全て2月のビジット時に受けました。Katzを含む2校の面接は非常に上手くいきましたが、圧迫面接気味であった1校の50分の面接は上手くいきませんでした。想定外の質問が多い学校のインタビューでは、もう少し根本的なリスニング・スピーキング力が必要だったと感じています。
 
・最後に
皆さん言っていることですが、MBA受験はフィジカル、メンタル、金銭的に想像を絶する負担があります。アゴスの見解では、トータルで約1300時間必要だと言われていますが、TOEFL49点という自分のスタート地点を鑑みて、最低でも1500時間は必要という学習プランを立てました。結果的には、社内選考で合格した2015年11月からKatzに合格した2017年2月まで2000時間を充てました。金銭的には200万円程費やしました。正直、こんなにやっても結果が伴わないことは人生初めての経験でこれまで感じたことのない劣等感で潰れそうでした。一番追い込まれていた時期はこんな低い英語力でMBA留学を志したことを毎日後悔していましたが、挑戦していなかったら一生後悔していたと思います。またスコアメイクに関しては当初目指していたレベルに届きませんでしたが、受験プロセスに悔いはなくKatzで素晴らしいクラスメイトと教授に出会えたことは一生の財産で、間違いなく2000時間と200万円と投資した価値があります。一番大事なことは最後まであきらめないこと、結果が大事だからこそ受験プロセスにこだわることだと思います。長い道のりですが、応援しております!
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