ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル A・U
留学形態: 私費(医療機器)
出身大学: 東京工業大学生命理工学部、大学院生命理工学研究科
専攻 : ファイナンス、ストラテジー
海外経験: 米国プロジェクト担当5年(海外出張4回程度/年)
・Why MBA
医療機器の日米での臨床開発5年間、ビジネスディベロップメント1年間を経験し、将来は医療機器のビジネス戦略をリードできる人材になりたいと考えるようになりました。イノベーティブな製品が常に求められ、かつ競争の激しい医療機器ビジネスにおいては、新規技術を臨床開発とビジネスの両側面から適切に目利きする必要があります。前者を目利きする力は実務を通じて学ぶことが可能ですが、後者についてはファイナンスの基礎、企業価値のバリュエーションといったスキルを体系的に身につける必要があると考え、MBAを目指しました。私費留学のため、費用と期間のセーブのために1年制を志望しました。
・Why Katz
一年制プログラムとしても歴史があり高いレベルの教育が受けられると感じたこと、理論と実践のバランスを重視したExperience-based Learningが行われていることから第一志望にしていました。また、ピッツバーグ大学はピッツバーグ医療センター/医学部が隣接する総合大学でもあります。医療センターは私の専門である心臓血管領域を始め多数の疾患領域の研究・治療の世界的な拠点で、日本を含む各国から多くのドクターが集まっており、その影響でピッツバーグ全体が医療系ビジネスの盛んな街として発展しています。医療系ビジネスに関連する科目の履修や、医療分野での積極的なネットワーキングが可能な点も大きな魅力でした。また、ピッツバーグは治安が良く、公共交通機関も充実していて運転が必須でない点も、私のような一年滞在の女子学生にとって安心できる環境です。
・受験プロセス
MBAに関心を持ったのは入社2年目ですが、以降3年間は受験すること自体を決めていませんでした。この間に部署異動と転職があったため、グローバルな環境で実務経験を積み、英語力を向上することに注力しました。その他は気になる学校のWebinar聴講を始めた他、具体的な勉強はせずにTOEFLの受験のみ年に1回程度継続していました。入社5年目の後半に受験を決めてから本格的にTOEFL、GMAT、レジュメ、エッセイ準備を始め、合格するまでは4ヶ月です。受験を決める前にグローバルな環境で実務に注力する期間を3年も持てたことは、結果的にレジュメ、エッセイ、インタビューの他、入学後のコミュニケーションにも役立ちました。
2016年6月 TOEFL一回目受験:82
2017年6月 TOEFL二回目受験:72
2017年11月 私費受験決定。Katz第一志望決定。その他出願候補の調査開始。
TOEFL三回目受験:87
2017年12月 TOEFL四回目受験:88。オンラインTOEFLスピーキング対策開始。
レジュメ、エッセイ添削サービス受講開始。
2018年1月 GMAT一回目受験:580。Katz他出願。
2018年2月 TOEFL五回目受験:98、GMAT二回目受験:680。
キャンパスビジット及び面接
・TOEFL
スピーキングのスコア向上に苦労したため、オンライン英会話のTOEFLスピーキング対策を12月より2ヵ月集中受講しました。オンライン英会話は費用が安いため私費受験生にお勧めです。
・GMAT
GMATは塾には通わず、参考書やスマホアプリなどで独学で勉強しました。理系出身のためMathは楽にクリアできましたが、VerbalのSCとCRが伸びず苦労しました。典型的なターゲットスコアは「SCで8割、CRで7割、RCで6割」のようで、どの媒体もそれを狙ったテクニックが書いてありますが、私の場合は逆の傾向にありました。短期間で高スコアを狙うために、定石のテクニックにこだわらず得意科目を確実に正解する戦略で臨んだところ、スコアが大幅に上がりました。
・レジュメ、エッセイ
日本人の個人カウンセラーの添削を受けました。比較的書き慣れていたため、あまり苦労しませんでした。
・インタビュー
ネイティブ個人カウンセラーの模擬面接を一回受けました。日常業務や過去の転職活動で類似の面談経験があったため、あまり苦労しませんでした。
・最後に
女性でMBAを目指す方々をぜひ応援したいです。ある程度の実務経験を積んでMBA挑戦に見合ってくる年齢と、結婚や出産などのイベントが起きうる年齢はどうしても重なるので、それぞれのタイミングを迷う方も多いのではと思います。しかし、自分の実務経験や関心、英語力、社内で巡ってくるチャンス等のタイミングを見極め、思い切って挑戦してみることで、視野や可能性が拡がると思います。日本人女子学生はとても少ないですが、その分スクールや各種財団の女子学生を支援する奨学金チャンスなども多いと思います。