ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル A・S
留学形態: 企業派遣(運輸)
出身大学: 早稲田大学 法学部
専攻 : オペレーションズ、マーケティング
海外経験: 海外旅行程度
・Why MBA
入社当初から海外の鉄道プロジェクトに関心がありました。当社の海外鉄道プロジェクトは歴史が浅く、収益力向上が重要な課題の一つです。しかし、学生時代にビジネス系のバックグラウンドは無く、また、駅・車掌・運転士・マーケティング・人事というこれまでのOJTで培ったノウハウでは、収益力向上に対して十分な価値を提供できず、もどかしさを感じておりました。ビジネススクールにおいてビジネスに関する知識を体系的に学ぶとともに、将来業務として行うであろうグローバルな環境での議論における強みを身につけるために、MBAを目指しました。
・Why Katz
第一の理由は、コラボレイティブな校風です。鉄道運行にはチームワークは不可欠ですが、Katzはアラムナイ・在校生ともにチームワークを重視する文化が根付いており、鉄道プロジェクトをチームでの相乗効果でさらに高めていくためのノウハウを学べると思っております。第二の理由は、少人数制クラスとインターナショナル比率です。当社の鉄道プロジェクトは世界各国で展開されています。インターナショナルな学生とチームを組んで議論をすることで、文化や思考の違いを体感することで、日本人のプレゼンスを高める方法を学びます。第三の理由は、オペレーションズに対する強みです。プロジェクトのコスト管理の観点からオペレーションズを専攻にしようと考えておりますが、Katzはオペレーションズに強みがあり、とくにPrakash教授はオペレーションズ分野において非常に有名な教授です。オペレーションズの中にデータ分析(統計学関係)の授業もありますが、効率的なオペレーションには欠かせない分野であり、これに関しても良い授業が多いと感じております。
・受験プロセス
2017年6月 社費候補生に選定される
2017年7月 AGOS通学開始・TOEFL対策開始
2017年10月 E4TG通学開始・GMAT対策開始
2017年10月 Katzの説明会に参加(AGOS・QS MBA Fair)
2017年11月 レジメ・エッセイ対策開始
2018年1月 Katz同窓とのスカイプインタビュー・Katz出願
2018年2月 Katz Admissionとスカイプ面接
2018年3月 Katz合格
・TOEFL
基本的にはAGOSで対策を行いました。加えて、ライティングはTOEFL Prepを、スピーキングはE4TGを利用しましたが、どちらもオススメです。TOEFL Prepの良い点は、日本語で分かりやすく解説してくれるところです。個人的に、ネイティブの添削は25点くらいにならないと効果的ではないと感じており、25点まで引き上げるには日本語で改善点を指摘してもらう方が効率的かと思います。E4TGの良い点は、適度な緊張感の中で問題演習をせざるを得ない環境に身を置くことができる点です。ボイスレコーダーに録音して、その場でネイティブの講師が評価してくれます。E4TGに行ってからはスピーキングセクションに対する恐怖心は無くなり、「今日はどんなことが聞かれるのか楽しみだな」と心の余裕も生まれました。点数的にはそれほど伸びなかったのですが、目標としていた20点に安定して到達したことや、スピーキングセクションに対する精神的負担の軽減という点、また受講生のレベルが非常に高く人脈作りにも適しているという面で、とても良い塾だと思いました。
・GMAT
基本的にはAGOSで対策を行いましたが、Mathはマスアカを利用しました。AGOSからはTOEFLリーディング23点くらいになったらGMAT対策をするべきとのアドバイスをいただきましたが、私は時間的制約により、リーディング20点くらいのときにGMAT対策をスタートさせました。やはりリーディング20点の実力では読解に対して厳しいものがあり、全く問題が解けなかったため、GMAT専用の単語集も使用しました。それにより、全体的な理解力が向上したと感じております。GMATの対策に応じてTOEFLリーディングのスコアも28点まで上げることができたため、相乗効果が期待できる分野だと感じました。Mathに関しては、私のように数学が得意ではない受験生には、日本語で基本的な項目まで解説してくれるマスアカがオススメです。この対策により、11月の初回受験でGMAT600弱取れたため、GMAT600を目指す受験生にとってはオススメの対策方法かと思います。
・まとめ
私は社費候補生に選ばれてから、通常の仕事をやりつつ約半年で合格する必要があったため、金銭面は気にせず、半年という短い期間でできることは全てやりました。「やらない後悔よりもやって後悔した方が良い」という言葉はまさにそのとおりで、ある先輩からは「借金をしてでもいいから受験に投資すべき」とのアドバイスをいただいたのを覚えております。MBA受験は社会人になってから挑戦するものなので、業務繁忙の中で同時並行的に受験準備をするのが当たり前です。特に私の主な業務内容は2018年4月にスタートするプロジェクトであったため、受験期に近づけば近づくほど忙しくなることが分かっていました。よって、できる限り最短で合格まで近づけるよう、戦略的に行動するよう意識していました。会社の上司やチームメイトの方々には大変ご迷惑をおかけしており、そのような方々のご協力のおかげで何とか合格レベルまで持ってこれたと思っております。受験環境は人それぞれ異なると思いますが、与えられた条件下で最善を尽くして結果を出すことが重要です。MBA受験にあたっては、自分の与えられた環境を整理したうえで、戦略を練って“行動する”ことをオススメいたします。“行動する”という点に関して、10月に開催されていたKatzの説明会は、私の志望校選定にとって重要な意味がありました。アラムナイやアドミの方々との交流を通じて、インターネットなどでは得られない“文化”に触れることができたからです。私はキャンパスビジットができませんでしたが、できる限り直接Katzのメンバーと意見交換の機会を設けるべきだと感じます。Katzに関心があるようでしたら、是非コンタクトをとってください。