ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル T・K
留学形態: 私費
出身大学: 東京農業大学 食料経済学部
専攻 : ファイナンス、マーケティング
海外経験: 海外出張 年5回ほど
・Why MBA
将来的に家業を継ぐにあたって必要と感じたからです。これまで携わってきた業界とファミリービジネスの業界が大きく異なるため、そのギャップを埋めるためにはMBAという学位を取得することが効果的であると考えました。また、創業者である父が技術畑の人間であり、異なるアプローチから経営に携わることで、より多様な価値観を会社へ持ち帰ることが出来るとも考えています。
・Why Katz
受験準備開始時点から、文化等を鑑みて米国東側が性に合っていると思い、学校をある程度絞っておりました。準備が進み、学校説明会等に参加する中で「コラボレィティブな環境」「スモールスクール」等の項目が学校選択の基準になりました。そして、私費での出願であるためROIが高いことも重要な検討材料です。こうした要素をすべて含んでいるKatzを最終的に第一志望に選びました。
・受験プロセス
2017年 1月 AGOSにてIELTS対策講座受講開始(対策開始時のIELTS OA 5.5)
2018年 GW 連休を利用して学校見学
2018年 5月 IELTSのOAが7.0に達したため、GMATの対策を本格化
2018年 7月 MBAフェアや個別学校説明会等に参加開始
2018年10月 Katzの説明会に参加(QS MBA & イフ外語学院)
2018年11月 レジュメ・エッセイ対策開始
2018年12月 Katz同窓とのスカイプインタビュー
2019年 1月 上司へ推薦状を依頼&内容打ち合わせ・インタビュー対策
2019年 2月 Katz出願・現地面接
2019年 3月 Katz合格
・IELTS
純ドメの受験生にとって最大の難関はライティングだと思います。私は計10回IELTSを受けましたが、8回目まで全くライティングのスコアが伸びませんでした(W5.5)。今振り返ってみるとインプットに集中しすぎてしまった様に思います。Skypeによる添削授業を大量にこなすことで、アウトプット量を増やしてから劇的に点数が伸びました(10回目:OA 7.0 L6.5 R7.5 S6.0 W7.0)。ある程度慣れるまではライティングは質より量が必要だと思います。
・GMAT
IELTSのスコアがひと段落してからGMATの学習を開始しました。MathはAGOSの授業を受けることである程度スコアが安定しましたが、Verbalは正直最後まで克服することが出来ませんでした。AGOSのVerbal講座を一通り受講した後の模試で全くスコアが出ず、すがる思いで某GMAT対策予備校に半年ほど通い、そこでかなりの割合をSC対策にあてましたが、正直期待していた結果は得られなかったです。純ドメの方はGMAT対策としてSCに集中するかと思いますが、ある程度バランス良く対策することをお勧めします。
また、非常に相性があるテストだと感じました。GMATのスコアですべてが決まるわけではないので、どうしてもスコアが伸びないときは思い切ってGREへの変更やエッセイ・面接等の対策に切り替えることも必要だと思います。余談ですが、私は記念受験と思って受けた最後のスコアが一番良かったです。1か月ほど全く対策をしなかったにも関わらず、20点スコアがアップしたのはプレッシャーから解放されたことが要因だと思います。
・最後に
私のMBA対策は非常に長丁場で、上手くいかないことだらけでした。途中諦めかけたこともありましたが、最後は気持ちで乗り切った様なものです。社費の方と異なり、私費の方は、スコアが思ったより伸びなかったり、職場との折り合いがつかなかったりで、いつでもギブアップができてしまいます。想像以上に「諦めない」ということが私にとっては過酷でした。スコアが思っていたより出ない中で、いかにしてモチベーションを保ちながら、会社との良好な関係を継続させるか、そのために上司に対して包み隠さず定期的に進捗を報告するよう心がけていました。隠れながら準備をするのはモチベーションの観点からあまりお勧めできないです。良好な関係を築けていたこともあり、上司から応援してもらえたことがモチベーション維持にとても大きかったです。私費で出願される方の多くは転職を検討されていると思います。そうした環境下で上司と良好な関係を築くことは難しいかもしれませんが、最大限配慮して欲しいです。私は直属の上司に推薦状を書いてもらいました。出願する意思を固めた時点で依頼し、快諾してもらうことが出来たことが、その後の長いMBA対策で大きな支えになってくれました。「いつ」「誰に」「どのように報告するか」を常に念頭にMBA対策を進めてもらいたいです。
受験生の皆さん、大きな目標のため頑張ってください!