ピッツバーグ大学 Katz Graduate School of Business 日本人在校生によるウェブサイトです。
イニシャル Y・M
留学形態: 企業派遣(運輸)
出身大学: 大阪大学法学部法学科
専攻 : Strategy & Marketing
海外経験: 海外旅行程度
・Why MBA
経営企画の仕事をしていたのでMBAで学ぶようなことについては馴染みがありましたが、経営陣と議論する機会が多々ある中で将来的に自分がマネージャーになったり、経営に携わるような機会を得たりするために、経営に関する幅広い知識や技能を改めてじっくりと学びたいと考えていました。また、将来の経営環境がより速く変化し不透明な状況に直面していく私たちの世代にとって、現在の自社の経営環境や想定しうる事業領域の常識に囚われない他業界の状況や経営課題の知識や経験は必要な能力のうちの一つであると感じていました。自分で勉強するだけでなく、世界中の様々な経験を持ったクラスメイトからの刺激を感じながら成長できる機会だと考えMBA留学を志しました。
・Why Katz
せっかくの社費留学の機会なので2年間のプログラムを考えていました。また、社内で最近留学されている先輩がヨーロッパやアジア・オーストラリアが多かったので、別の地域に留学した方が違う経験ができるかもしれないというところと、家族含めて英語圏の方が問題なく生活できるという観点でアメリカに絞っていました。
一方でヨーロッパのMBAのような多様性にも魅力を感じていたので、留学生比率が比較的高く、フルタイムMBA以外にもPart time、Joint degree(他の学問と同時受講)、Master of Science等の学生とも一緒に授業に参加するKatzのダイバーシティが学校選択の理由のひとつでした。また、Experience-Based Learningを重視しており、実際のビジネス課題や地元企業へのコンサルティングが実践できるプログラムや柔軟に履修科目を選択できるカリキュラムが、MBAを志した理由である自身の課題解決にフィットすると思いました。
2月にキャンパスを訪問した際、日本人の在校生、アメリカ人学生や教授が協力的で前向きであり、コンパクトなクラスのため一人ひとりとコミュニケーションをとり周りと高め合いながら学べると感じたこと、質の高い教授陣やKatzのサポートスタッフからビジネスの知識だけでなく経営者としての視点を学べる機会があると感じたので最終的にKatzに決めました。
・受験プロセス
2017年 4月 社費留学の候補生に決定、濱口塾受講開始
2017年 夏 TOEFL数回受験、MBAフェア参加
2017年 秋 業務を優先し留学を遅らせることを会社と相談
2018年 4月 勉強再開
2018年 5月 E4TG受講開始
2018年10月 GMAT受験(1月まで4回受験)
Resume、エッセイ等出願準備
2018年12月 TOEFL、GMAT出願スコア達成
2019年 1月 出願
2019年 2,3月 キャンパスビジット及びインタビュー・合格
2019年 3~5月 Katz同窓とのメールコミュニケーション及び個人面談
・TOEFL
最初の夏までにReadingを中心にスコアを上げることはできましたが、Speakingを全く伸ばせませんでした。E4TGを受講し弱点であったSpeakingを重点的に対策することと、Listeningの強化として教材を1.3倍速で聞き回答することを繰り返したことで90点台前半までは早めに達成することができましたが、その後はなかなか上がらずダラダラと12月まで受験してしまいました。冬までの長い期間をTOEFLに費やしGMATやエッセイ準備と輻輳してTOEFL対策への集中力を欠いてしまったので、もう少し早めに切り上げてもよかったかと思います。
・GMAT
高校時代に理数科だったためMathは最初に全体的に勉強し、コンスタントに教材をこなすことで安定してスコアを出すことができたのでVerbal対策に注力しました。CRは比較的伸ばすことができましたが、SCが練習で高スコアの時もあればかなり低いスコアの時もあり最後まで不安定な状態で本番の試験も何度か受験することになりました。やっとVerbalのスコアを上げることができた試験の時には、あまり注力していなかったせいかMathのスコアを少し下げてしまい、全体で満足のいくスコアにはなりませんでしたが最低限目指していたスコアにはなったので出願校を決定することができました。
・エッセイ、インタビュー
エッセイは自分のバックグラウンドの把握や志望理由の精査から始まり、濱口先生とマシューの絶大なサポートのおかげで仕上げることができました。仕事で遅くなるような時でも、遅い時間のコンサルティングや鋭い指摘、早いレスポンスで短い期間に準備することができました。
インタビューの対策は、マシューによるSkypeでのセッションを4、5回行いました。各回のフィードバックが適切で、肯定的に話すこと、一貫した考えで回答する練習を特に繰り返すことで、想定問答を覚えるのではなく、どのような質問がきても前向きに対応できるようになりました。インタビューのための渡米直前にも集中的にセッションの予定を入れてくれて親身に対応してくれました。
・最後に
受験を乗り越え実際に入学して改めて思うことは、自分の感性に合う学校であるかどうか、自分のやりたいことができるカリキュラムであるかどうかを大切にすべきということです。私の場合は関西在住だったので、主に東京で開催されていたMBAフェアや各校の説明会に気軽に参加することができずに出願校選びの基準となる機会を逃してしまいました。幸い2月のインタビューの時期にキャンパスビジットで在校生の話を聞いたり授業に参加させてもらったり充実した機会をいただいたことで、協力的で前向きな雰囲気、カリキュラムの内容を理解することができて自分が実際に通うイメージが湧きました。その時に自分の考えにフィットすると確信し、そのイメージのまま今勉強できているので学校選びは成功だったと思いますが、早めに動き入学後何をするかじっくり考えられる方がよいと思います。出願校を探す過程で気になることが少しでもあれば、早めに積極的に在校生や卒業生にコンタクトをとることを強くお勧めします。
また、ご家族を連れて来られる方は住環境も重要な要素になると思います。大都会の真ん中にある学校や郊外に大学だけがある学校など様々な立地がありますが、私たちが住んでいる地域はお店が近くにあり大学やダウンタウンへバスですぐに行ける住みやすい地域であり、ご家族で来ても安心して暮らせると思います。住環境についても気になる方は遠慮なくご連絡ください。